2021年8月7日土曜日

 ■グリーン税

 グリーンサロンコレクティブによると、英国の理容業界では毎年、サッカー競技場50個分の廃棄物が出る。

 

 ほとんどの廃棄物──アルミホイルやヘアカラーリング剤のチューブなど、そしてカットした髪の99%はごみ埋め立て地に送られる。

 もう一つ大きな問題は、ヘアカラーリング剤やブリーチ剤などの化学廃棄物だ。

 

 テイラーさんによると英国には現在、約3万店のヘアサロンがあり、またサロンに所属しないフリーランスの美容師が10万人いる。こうした美容師それぞれが過酸化水素水やアンモニアを下水に流している。

 グリーンサロンコレクティブでは、これらの廃棄物を小さなごみ箱に入れてためるよう各ヘアサロンに呼び掛けており、それを回収し発電施設に運ぶ取り組みを進めている。

 

 ロンドンのおしゃれな地区、スピタルフィールズ(Spitalfields)でアダム・リード(Adam Reed)さんが経営するサロンには、髪の毛、マスクなどの保護具、金属、紙、プラスチックをそれぞれ分別するごみ箱が置かれている。使い残した髪染め製品もリサイクルしている。

 リードさんは「グリーン税」として1~2ポンド(約150~300円)を料金に上乗せしている。客の反応は「かなりいい」と言う。


0 件のコメント:

コメントを投稿