2020年3月31日火曜日

進化する顔認証を体験 マスク・眼鏡つけても「本人」 2020/03/29 11:00 カメラで撮った顔の特徴をとらえ人物を特定する顔認証システム。パスワードや鍵、ICカードを使わずに本人確認できる手軽さで、暮らしの中に浸透している。どこまで普及し、どの程度まで精度があるのか探った。 東京タワーを間近に望む三田国際ビル(東京・港)の20階に2018年12月、セブンイレブンの小規模店舗がオープンした。何の変哲もない店のように見えるが、実は顔認証で入室や決済ができる最先端の店舗だ。同ビルに入居するNECがセブン―イレブン・ジャパンと共同で開発し、グループ企業の社員向けに開いた。 入り口にカメラがあり、登録した社員が近づくと顔を識別して自動でドアが開く。レジは無人で、購入した商品のバーコードを読み取り機にかざせば決済が完了。代金は給与口座から引き落とされる。30代の男性社員は「財布を持たなくても済み、レジの待ち時間も短いので手軽に買い物ができる」と歓迎する。 顔認証は顔の特徴を検出する技術とデータベースから照合するマッチング技術で構成。目や鼻、口、眉毛などの形や配置など顔の特徴を細かくデータ化して照合する。他人のそら似や兄弟、双子も識別できて、NECの場合、エラー率はわずか0.4%だ。 それを確かめようと、顔認証を体験できる東京・三田のNEC本社内のショールーム「フューチャークリエーションハブ」を訪ねた。 まず、専用のタブレット端末で素顔を撮影。その後、カメラが付いた大画面の前に立ち、認識すれば右上の小画面に本人の顔が映る。マスク、眼鏡、サングラスをそれぞれかけた場合を試したがすべて成功。マスクと眼鏡を両方着用した場合でも認識でき、改めて精度の高さを実感した。

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