中国政府は電子タバコのネット販売を禁止、業界発展にブレーキ
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中国政府は11月1日、電子タバコのネット上での販売と未成年への販売を全面的に禁止することを発表した。関連事業者に対してネット販売の即時停止を促した。この通告は資金調達が好調で勢いづきスタートアップが続出していた中国電子タバコ業界にとって大きな打撃となった。
中国のネット通販の祭典・ダブル11のタイミングでのこの決定は大型イベントでの売り上げを期待していた電子タバコメーカーらにとってかなりの痛手である。
新たなる追い風!?中国電子タバコ業界の関連企業急増
参入の敷居が低い上、利益率が高いなどのメリットから、近年多くの電子タバコ企業が現れた。中国企業の情報提供会社「天眼查」のデータによると、2010年から中国の電子タバコ関連企業は全体的に増えており、現在全国の電子タバコ企業は約9500社も存在している。そのうち、2019年に設立した会社は2000社も超えた。
健康への影響の物議、市場監督制度は未確立
業界の熱気とは反対に、電子タバコの健康に対する影響が物議を醸した。禁煙に有益だと宣伝され拡散されてきたが、病気のケースの増加により電子タバコへの懸念が強まった。中国だけではなく、インドやタイ、ブラジルなどの国々も電子タバコを全面的に禁止した。
アメリカでは電子タバコの使用により病気を患うケースが続出しており、政府は電子タバコの制限を強化した。そのためアメリカの電子タバコ大手Juulは年末までに500人の従業員を削減する計画を発表している。
中国市場では電子タバコ業界への監督制度が未確立であるため、販売されてる電子タバコの原材料や添加物の標準が統一されておらず、品質管理の不十分などの問題が存在する。
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