2020年1月1日水曜日


Tina Bellon
[31日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>のカルロス・ゴーン元会長は、「不正に操作された」日本の司法制度から逃れるとして、国籍を持つレバノンに渡った。
会社法違反(特別背任)などで起訴され、保釈中だったゴーン氏は不正を否定していた。
日本からの衝撃的な出国劇により、ゴーン氏は外国から身柄引き渡しを求められている世界的企業の経営者や実業家の仲間に加わることとなる。
<VWの排ガス不正>
フォルクスワーゲン(VW)の最高経営責任者だったマルティン・ヴィンターコーン氏は2018年3月、ディーゼル車の排ガス不正問題に関連した4つの罪で起訴された。同年5月に米デトロイトの検察当局が逮捕状を請求したが、ドイツ政府は自国民を米国に引き渡さない。
72歳のヴィンターコーン氏は権威主義的な経営手法で知られ、07年から会社を追われる15年まで、VWに君臨した。
VWは15年9月、少なくとも6年間にわたって秘密のソフトウエアを使い、排ガステストで不正をしていたと公表した。VWのブランドは世界的に傷つき、米国で250億ドル以上の和解金を支払った。
<米中対立の狭間で>
中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)の孟晩舟副会長は18年12月1日、カナダのバンクーバー国際空港で逮捕された。銀行を欺き、イラン制裁に違反した罪に問われている孟氏は、バンクーバーの自宅で監視下に置かれている。
47歳の孟氏は無罪を主張しているが、米国は身柄の引き渡しを求めている。彼女の弁護士チームは、米国が身柄を求めているのは経済的、政治的な利益のためだと主張し、カナダの裁判所に異議を申し立てている。
 

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