2020年1月27日月曜日


[ロンドン 27日 ロイター] - コンサルタント会社ダフ&フェルプスが27日公表した金融業界の幹部を対象にした調査によると、最も重要な金融センターとしてニューヨークを挙げた回答が前回よりさらに増え、ニューヨークが世界トップの座を維持した。今月末の欧州連合(EU)離脱を控えたロンドンは2位で、その差は広がった。一方、アジアの都市は追い上げが目立っている。
調査は世界中の資産運用会社、銀行、その他の金融機関の幹部245人を対象に実施した。
英国は31日にEUから離脱する。今年末に移行期間が終了した後は、金融業界がこれまで通り顧客にアクセスできるかどうかは不透明だ。
全体の56%が世界で最も重要な金融センターはニューヨークと答えた。その割合は過去2年間に33%ポイントも上昇している。ロンドンを挙げた回答の割合は33%で、この2年間に20%ポイント以上低下している。
ダフ&フェルプスのマネジングディレクター、モニク・メリス氏は、EU離脱を決めた2016年の国民投票以降、3年にわたって先行き不透明な時期が続いたことがロンドンの地位低下につながったと指摘した。
一方、調査結果によると、ニューヨーク、ロンドンともに今後5年間に地位が低下し、香港やシンガポール、上海などアジアの新興センターが大きな成長を遂げると予想されている。

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