2020年4月23日木曜日

中国が回復しつつあるのは 事実だが……  V字回復になると予測する根拠は、中国の国内活動が正常に近い状態に戻り始めていることだ。  上海や北京では、交通渋滞が復活しており、封鎖中に改善していた中国の大気汚染は、石炭火力発電所の操業再開で元通りになったという。大手自動車メーカーの多くは生産を再開した。  中国の1~3月期の実質GDPは、前年同期比6.8%減と大幅に縮小した。しかし、4~6月期には「V字回復する」との予測もある。 危機が長期化すれば 消費回復の基盤が破壊される  仮にワクチンや治療薬が早期に開発されたとしても、V字回復できるとは限らない。  V字回復とは、「抑圧されていた所得消費が復活する」というストーリーだ。しかし、外出抑制が長引けば、消費を復活させる基となる雇用や所得が大きく棄損されている可能性が高いのだ。  営業自粛が半年も続けば、政府による現在の支援策では、多くの事業はもたない。生き伸びることができるかどうかは、疑問だ。失業者が町に溢れ、仮にコロナが終息しても、消費を増やせない。  政府がいうV字回復は、どのようなメカニズムで実現するのだろうか? 「巣ごもり」が長期化すれば、人々の消費行動も変化するだろう。これまでと同じ行動はしない可能性が強い。旅行や買い物、外食などの支出が減少する可能性がある

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