2020年4月21日火曜日

臨床備考 (1)感染した患者たちは陰圧病棟に隔離され監視とケアを受ける。患者の生命維持のため,西医の重症特殊感染性肺炎標準治療法は非常に重要である。患者の病状に合わせ,中医師,西医師ともに十分協力する。 (2)隔離された患者が中医診療を受ける時,医師が舌診と脈診を行うのは難しい(医師は手袋を着用,重症患者は酸素または挿管をも使用し治療するため),さらにほとんどの患者は点滴と薬を受けており,舌と脈象は参考にできない。「バイタルサインとカルテ」を参考にし,患者の生理および病状を理解する。 (3)前述の中医診療推奨方案は武漢肺炎の経過分期弁証に基づく。臨床において,慢性疾患,免疫機能障害,および高齢患者の予後は不良である。基礎疾患や体質は病機の分析と投薬に影響するため,医師は個々のケースにそって実際の状況を詳しく弁別分析し治療基準とする。 (4)2003年のSARS-CoV流行の経験によると,寒湿の病邪は,気候が暖かくなる時に抑制され,消失する可能性がある。しかし,風寒病邪に属し,特に明らかに風邪の特性を持つ2019-nCoVが気温の上昇により病原性活動が低下するかどうかは,まだ不明である。しかし,「感染が少なければ少ないほど,疫病は早く収束する」ことは確かである。したがって,戦略上,感染予防は治療より重要であり,中医基幹病院は教育に参与し,民衆が感染拡散を予防する手助けをし,ウイルス携帯者をブロックまたは減らし,できるだけ早く疫病が収束することを希望する。

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