2020年4月16日木曜日

首相、補正予算案組み替えへ 現金10万円一律給付 「30万円」は取りやめ方針 毎日新聞 2020/04/16 15:00 、竹内幹撮影  安倍晋三首相は16日、新型コロナウイルス対策として国民1人当たり10万円の現金を一律給付するため、今年度補正予算案を組み替える方針を自民党幹部に伝えた。補正予算案に盛り込まれていた困窮世帯限定の1世帯当たり30万円の現金給付は取りやめる方向。公明党の要求を受け入れたもので、閣議決定後の予算案組み替えは異例だ。  補正予算案は当初、20日に国会提出する予定だったが、組み替えで提出は1週間程度遅れる見通し。政府・与党は野党に協力を求め月内の成立を目指す。一律10万円給付には12兆円程度の財源が必要。30万円給付の財源約4兆円を10万円給付用に付け替え、残りは予備費や国債発行で賄うとみられる。組み替え作業を迅速に行うため他の予算項目の見直しは最小限とする方向で調整する。  首相は自民党幹部への方針伝達に先立ち16日、公明党の山口那津男代表と電話で協議。首相は補正予算案の組み替えを求める山口氏に対し「引き取って検討する」と伝えた後、麻生太郎副総理兼財務相や財務省幹部を首相官邸に呼び、対応を話し合った。自民党の二階俊博幹事長、岸田文雄政調会長とも会談した。  政府は15日まで、30万円給付を含む補正予算案を成立させた後、10万円の追加給付を含む第2次補正予算案の策定作業に入ることを模索する方向だった。しかし公明党は30万円給付を取りやめ、一律10万円の給付を急ぐべきだと首相や自民党に強く求めていた。【飼手勇介、東久保逸夫】

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