2020年4月14日火曜日

COVID-19は上咽頭のみならず,気道の奥深く肺胞に達するところで増殖し,症状が出てから一気に悪化すると言われている。そうすると発熱を認めた時点で,葛根湯・麻黄湯では対応は不可能と考える。柴葛解肌湯か柴陥湯を処方する。柴葛解肌湯は葛根湯と小柴胡湯を合方すると近いものができる。生薬治療が可能であれば中国で既に効果が実証されている清肺排毒湯を処方するのがよい わが国には食薬区分という制度があり,黄耆,金銀花,連翹などは医師・薬剤師を通さないと入手できない。一方で板藍根,冬虫夏草,薬用人参,霊芝などは「非医」という位置づけである。これら生薬の免疫賦活作用は国内外に基礎研究・臨床研究とも多数ある。予防として漢方薬が認められていない現状でも,明日から活用できる。

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